3月1日は栗東トレセンにとって特別な日
新たに7厩舎が開業
競馬の歴史に名を残す名門厩舎は誕生するか
2月の中旬辺りから、私は3月1日のことで頭がいっぱいであった。
間違いなく今年の天王山は3月1日。
2月28日開催の競馬にて7厩舎が解散。
一日の猶予もなく、3月1日に7厩舎が新規開業。
この慌ただし過ぎるスケジュールに
「28日の日曜(定休日)は仕事するか」
と五十路前の小太りな男は覚悟を決める。
1日で7件周るのは時間の制約上無理がある。
まして競馬明けの勝祝いの配達もある。
7件目を配達するころには誰もいなくて、お祝いの存在すら知らされない
みたいな事態は、大切な進物を承っている立場上、絶対に避けなければならない。
26日の金曜から各厩舎で準備を進めている新規の調教師さんに声をかけて、お祝いを28日の日曜日に納品できるかを交渉。
捕まえることができた3名の調教師さんから承諾を得る。
お祝いの量や大仲部屋(従業員の休憩所)のスペース、納品時間等を考慮して皆さんの仕事の邪魔にならない事を念頭に先生方(新規調教師)と打ち合わせ。
日曜日に3件の納品が完了すれば1日の開業当日の納品は4件となり、追加の注文や通常の配達業務にも対応できる見通しが立つ。(その後、日曜に4件の納品が完了するに至る)
少し安堵。
「土曜の夕方でもいいよ」
と天使の囁きをしてくれた先生もいたが、
大将にその旨を相談
「土曜は仏滅やなー」
カレンダーを確認しながら大将の一言。
土曜納品はやめとこう。
有難すぎる提案であったが、
お祝い事なので御好意には御好意で答えたい。
日曜納品の旨を伝える。
先生方にとっては、はじめての厩舎運営。
長年同じ厩舎で勤めていた厩務員さんたちも厩舎の解散や立ち上げを何度も経験する人は稀だ。
クラス替えを迎えた新学期の担任を新卒の新任教師が任される雰囲気。
と言えばわかるかな?
入れ替わり立ち替わり出入り業者さんはお祝いや挨拶に訪れるし、真新しい備品などがまだ所在無げに転がっていたりもする。
段ボールなども山積。
ドデカイ胡蝶蘭がこれでもかと並ぶ。
空気のように邪魔にならず、
迅速に、
先生やスタッフ、贈り手の方が確認できるように、
なるべくスペースを使わずに、
進物コーナーを確保し、
お祝い日なので常に半笑いで(にこやかに)、
先生に必ず進物リストを手渡し、
顔見知りの人との会話もそこそこに、、、、、
あー(-_-;)
当日が混乱で仕事が進まないのは経験上心得ている。
余裕を持って当日を迎えられたら、お客さんに余計なイレギュラーを与えなくて済む確率は高くなる。
所かまわず、ポンと納品して終了みたいな仕事はしたくない。
厩舎の人がいら立つ姿は見たくないし、
できる限り
「さすが安井商店。気が利くな。」
と思われたい。
なんらストレスを与えることなく、新規の調教師さんや厩務員さんが新しいスタートが切れたなら、それは私にとっての小さな勝利だ。
そんなことを思いながら開業の一週間仕事に励んだ。
気にし過ぎだろうか?
時間に追われ、イライラしていたので、裏では大将をはじめ、お店のスタッフには不快な思いをさせまくった。
表でいい顔をする反動だ。
ホメオスタシスの原理。
気遣いと不機嫌の両端を振り子のように往復し、私は恒常性を保っていた。
本当に申し訳けありませんでした<m(__)m>
一方で,
仕事は喧嘩するくらい真剣にとも思っている。
修行が足りないヤツだとあきらめて欲しい。
オッス!!
ズラリと並んだお祝いの品
実際はこんなものではない
*表題の画像は調教スタンドの納品で大変お世話になっているミイさんから頂いたあさひ。
夕日の寂しさとは打って変わり、力強い生命力が感じられます。
ミイさん、ありがとうございます!!
使わせていただいてます<m(__)m>
3月27日・28日に栗東トレセン最寄りの湖南市・甲賀市にて『春の東海道酒蔵めぐり』が開催されます。
当店オリジナル清酒『勝馬』の製造元である北島酒造さんも名を連ねる4つの蔵と観光地を巡る企画であります。
伝統ある滋賀のお酒の味と春の訪れを満喫しに、ぜひ滋賀県にお越しください。
お問い合わせは湖南市観光協会まで(→https://www.burari-konan.jp)