今年は一味違った繁忙期 只今、花盛りの宅急便委託業務について
周回遅れのネタではあるが、本年7月の繁忙期について述べたい。
スーパー等の小売り業界の繁忙期に漏れず、当店も世間一般で言うところのお中元時期は忙しくなる。
加えて本年は、7,8年振りにヤマト宅急便の委託をすることになった。
私の担当は栗東トレセンの社宅と厩舎宛の荷物だ。
御園1028の敷地内の地図は頭の中に入っているので、言わば、普段の業務と何ら変わることはない。
ただ、10年足らずの間にヤマト(宅配業界)は進化し、端末の使い方等、慣れるまでに2,3日の時間を要した。
「ネコの手も借りたい」
そんなヤマトの期待に応えよう、
私は久しぶりに新鮮な気分を味わっていた。
このブログでは、私が7月中という短期間、宅急便業務に携わった感想を述べたい。
まず、私の普段の業務は、主に栗東トレセンの競馬関係者への配達、関連施設への配達、自動販売機の管理、注文聞き等である。
トレセンの夏は、朝9時にはほとんどの厩舎が仕事を終え、一度仮眠を取り、夕方、14時から17時くらいの間に従業員が再びトレセンに出勤し、馬の飼葉(エサやり)やボロを取りにくる(糞尿の始末)のが大よその流れ。(各厩舎によって多少の時間の誤差アリ)
よって、
朝9時から10時、遅くとも11時にはシャワーを浴びて社宅住まいの方は寝る。
そう仮定して、先ずは社宅の荷物を1時間以内で片づける。
コロナの世を経て荷物は置き配が浸透した。
仕事はし易くなったが、理解が難しい場面もある。
例えば、このような事例。
置き配グッズが100円ショップ等でも手軽に購入できるため、丁寧な方は社宅の玄関のドアノブにこうした札を掛けてくれている。
この札は大変、ありがたい。
玄関前のドアの開閉にじゃまにならない場所を見つけて、まさしく置くだけ。
次にこれ↓
滞在時には対面で受け取るという意思表示と思われる。
加えて、不在時でもチャイムに来訪の画像履歴が残るため、どのような配達人が来たか、何時に来たか等の確認ができる。
私が吊るすなら、この札かな。
最後に一番、悩んだのがこちら↓
これはチャイムを押すべきか否か、当初は悩んだ。
でも、
置き配もオッケーですよ(不在時は置いていってね)
という解釈を私は採用。
就寝中のお客さんを起すリスクを冒してまで、それを選ぶ理由は、基本が対面配達であること。
2回目以降のチャイムを押すか押さないかは、初回の反応や質疑で確認できるため、今後の失敗はない。
初回から置き配にするのが一番楽だが、何より一度は丁寧に確認しておきたいというのが一番の理由である。
宅急便(ネット販売)の利用客はリピーターが大多数だ。
7月中、ほぼ毎日配達した方もいた。
(この時間帯は在宅だな。)
(この時間までは起きてはるな。)
(小さいお子さんがいるな。)
毎日アップデートされていく情報を糧に社宅に関しては、毎日、モヤモヤせず利用客の意に沿うような配達ができたと思う。
普段、厩舎ではよく見かけて話すが、名前は知らないという顔見知りだけのお客さんは意外と多い。(特に若いお客さん)
宅急便の業務をしたことで
(このひとは、○○さんか~)
と認識し、次回から名前で声を掛けられるキッカケを得た。
私も
「安井さん~」
と呼ばれるより
「サブちゃ~ん」
と声を掛けられると、お客さんとの距離はだいぶん近い気がする。
8月に入り、委託終了後、店の配達で伺った際に
「最近、宅急便で来ないですね」
と声をかけてくれたお客さんもいた。
今回委託で得た触れ合いや情報を活かし、より近い関係性を得られれば、それは本業に対して目に見えないメリットとなる。
(持ってる荷物を一刻でも早くなくしてしまいたい)
というドライバー心理との戦いやお客さんの滞在時間や就寝時間を意識し過ぎるあまり、本業が若干、後回しになった感は否めないが、許容範囲で収まっていた気はする。
次回のブログでは、厩舎での宅急委託業務について述べたい。