拍手求めちゃった 競馬界のMr.マリックことクボピンさん やはり文化祭はこの人のもの
続き(前回のあらすじコチラ→http://yasui-sake.net/3350)
高鳴る胸の鼓動を抑えながら、クボピンさんの出番を待つ。
今でこそクボピンさんの代名詞はマジックだが、実は元・ジョッキー。
14年間の騎手生活を経て、調馬師として数々の名馬に跨ってきた。
彼もまた栗東トレセンの50年を彩った名優のひとりだ。
そんなことを微塵も感じさせることなくマジックに精を出すクボピンさんは間違いなく今という瞬間を生きている。
お馴染みの黒いハットを被って登場!
待ってました!クボピンさん
「こんにちわー!また、文化祭がやって参りました」
深々と頭を下げ、外はもう真っ暗なのに
「こんばんわー!」
とは挨拶しないクボピンさん。
ボクはもう催眠状態だ。
登場した時からクボピンさんの前にある上部まで水が張ってある水槽。
まさかあのイケメンマジシャン・セロが披露した水槽を腕でぶち抜いて、水が一滴も零れない伝説のトリックか?
否が応にも期待は高まる。
水槽の中にある透明の水をクボピンさんがかきまわし始めると、水槽の水は墨汁を落としたかのように黒く染まっていく。
(セロとは違うやつだ)
そう気づく。
黒く染まった水槽の中へ、赤、青、黄色の粉を順番に落としていくクボピンさん。
そして、ひたすらかき混ぜる。
水槽の中の黒い水に何の変化も生じない。
果たしてこのトリックの帰着点は何処なのか?
全く見当がつかない。
「水槽の水がだんだん透明に戻っていったらスゴイんやけど」
隣で観ていた人が呟く。
(たしかに!)
でも、クボピンさんがしたことは、水槽でかき混ぜたであろう赤、青、黄色の粉を黒い水が入っている水槽から抜き出したアクションをしながら、その粉を最初に粉が入ってたグラスへ戻すという摩訶不思議なマジックであった。
粉は黒い水に入れても色がついた粉のままですよ。
水に浸けたのに、ほら、ごらんなさい、サラサラですよ。
ということなのであろうか。
ずっと気になっていたが、斜め横から観ていたボクには、水槽の底でラップされた不気味な赤い粉の塊が見えていた。
黒い水に浸けたはずの粉が黒く染まることもなく、しかもサラサラであったのはサランラップで包んだ粉を・・・
野暮な話はもう止めよう。
呆気に取れられる子供たち。
そんな客席に向かって、
クボピンさんは
「拍手ぅ~」
と叫んでいた。
「求めちゃったよ」
隣で観ていた人がもう一度呟く。
(たしかに!)
閉めとして、振り回した棒から極彩色のモコモコが溢れ出てくるマジックを披露。
「また来年待ってまーす!」
と捌けて行った。
(なんてカワイイんだ)
如何にもマジシャンと言った伊手達で現れた我らが植野貴也ジョッキー。
準備中の鋭い眼光に場内も打って変わってピリッとした空気に
そして、メインイベントは我らが植野貴也ジョッキーのマジックショー。
植野ジョッキーは出番前に必ず、出店に来てビールを1本買いに来てくれる。
今回は大仕掛けで、
「場所を取るので練習が大変でした」
と仰ってた。
用意された台の上に美女が腰掛け、仰向けに横になる。
入念に台の状態をチェックする植野ジョッキー。
その真剣な眼差しはレース出走直前のそれを彷彿とさせる。
台の両端にある足場を抜くと、ナ・ナ・ナント、美女は台ごと浮かぶ状態に!!
場内を騒然とした空気が覆う。
輪っかを手にした植野マジシャン。
今一度、全神経を美女と台に注ぎ込む。
そして、足から顔へ、顔から足へと輪っかを台に通していく。
これで台と美女の下には支える物がないことが証明された。
お見事!!
アッパレ!!
足場を戻し、美女は台ごと床に叩きつけらることなく、無事生還。
ブラボぉー!!
そして、今年のワタシの『トレセン文化祭』は幕を閉じた。
また、来年もマジックショー観たいなー
オッス!
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