4月19日 コープ・イン・京都で開催された ディオニーさん主催の 『ほんまもん試飲会』に サブが行って参りました。
ご無沙汰してます。
安井商店の御用聞き・サブです。
パワハラ・セクハラ花盛りの世の中、
「キヨハラは元気かな?」
などと考えながら、
取引先であるディオニーさん主催の『ほんまもん試飲会』に行って参りました。
先頃、競走馬診療所の自販機を補充していたところ、
矢作厩舎のAさんに
「安井さん、新潟のお酒で市島酒造の『夢』入荷しませんか?北海道の空港で買ったんですが、ネットだと720mℓの瓶で5000円台なんです。すごく美味しかったのですが、もう少し安い値段で飲みたいなと」
と声を掛けてもらう。
当店の取引先に取扱いがなく、
(美味しいお酒を探しに行こう!)
と『ほんまもん試飲会』に行くことを志願。
一、できれば新潟のお酒が良い
一、辛口でない
一、米の風味が口に広がるような味わい
という希望を胸に試飲会に臨む。
お馴染みのコープ・イン・京都 もうかれこれ10回は訪れているかも
まずは恒例の受付。
愛想の良い女性スタッフに名刺を渡し本日の出店リストをもらう。
安井商店の営業担当である重見さんに挨拶を済ませて千徳酒造さんのブースから周る。
千徳酒造さんは宮崎県で唯一の清酒だけの酒蔵で
「お酒一本で勝負しています。」
「飲んだ方に『千の徳』があるようにと『千徳』を名乗っています」
と訛りのある口調で語りかけてくる蔵人。
その味は注いでくれたその人同様に朴訥な雰囲気を醸し出していました。
つづいて訪れたのは自然派清酒のコーナー。
有機栽培、アイガモ製法といった文字がラベルやパンフレットのあちこちから目に飛び込んできます。
近年、健康志向が高まる中、カラダの中に入れるものに対して、できる限り保存料や添加物の少ない自然に近い形のものを選らぶ人が増えています。
そうしたニーズに答えるべく作られたお酒がずらりと並んでいました。
これだけ文明が発達しIT化・AI化が極まっていく世の中で、人も物も自然に戻って行くことは逆に手やコストがかかり値段の方も幾分割高ですが、ラベルなども工夫が凝らされていて物を売って行くものにとっては差別化された商品はプレゼンし易く興味深いものでした。
どのお酒もヤング&フレッシュ。
高の井酒造さんの『田友』は樽熟成されたシャルドネのようで、その出で立ちも含めてお刺身料理などにピッタリ。
ハクレイ酒造さんの『香田』も爽やかな味わいでした。
『香田』シリーズは、ANA(全日空)の国際線の搭載酒に採用されるなど、日本の文化を象徴するに相応しいものです。
そして私がこのコーナーで最も注目したのは
玉乃光酒造さんの『純米吟醸 GREEN』と『のこりのひとつぶ』です。
味はもちろん、お隣の京都のお酒で親しみ易く、そのボトルが一見
「ワインかな?」
と思うほどシンプルで飾り気がなく、逆に新鮮でした。
当店がワイン中心の店づくりなので、このような日本酒をワインと隣接してディスプレイするのも良いかなと考えます。
自然派のお酒として、もう一点。
山名酒造さんのブースにある
自然酒『陽酒』『雨酒』『土酒』が目を引きました。
ラベルに施された○△□は禅宗の自然を表わすマークとのこと。
商品全体のデザインとして(もちろん味も含めて)本日私の一番のお気に入りです。
これまた山名酒造さんの『亀の尾』
こちらもボトルの形が養命酒のようで面白い
あと、何となく気になったのが千代菊さんの有機米動物シリーズ。
(自然と言えば、やっぱり動物でしょ!)
みたいなノリで作ったのか、どうかはわかりませんが、
これぞ!自然派の極地と言えるかもしれません。
このシリーズ、製法は同じで動物によって酒米が違います。
よって、味もぜんぜん違いました。
いぬとあきたこまち。
ねこと朝日米。
ねこの方が今からの季節向き。
しかし、今年の干支は戌。
悩むところです。
写真にはないですが、
うさぎと山田錦。
すずめと雄町。
という組み合わせの商品もあるとのことでした。
(うさぎは亀の尾でしょ!)
と内心思いながら、
(うまとみずかがみなんて商品があれば当店にピッタリなのに)
と、ひたすら酒を煽る。
いや、試飲する。
以前のブログで紹介させていただいたディオニーさんのセミナー(詳しくはコチラ→http://yasui-sake.net/1873)でお会いした渡辺酒造の渡辺社長も自らブースに立ち来場客の皆さんとお話しされていました。
「耕地2016」がその年々の根知谷の自然の違いを比べてもらおうというコンセプトを基に造られた古酒であるのに対して写真はないですが、田治米合名会社さんのヴィンテージ酒の飲み比べも面白かったです。
銘酒『竹泉』の1年、2年、3年、4年、6年熟成もんを順番にいただいていきましたが、
ただ単純に
「同じお酒でも時間が経つとこれだけ味が違うんかー」
と少し感動しました。
私的に
(4年くらいで味わいはピークを迎え、6年以上経つとそのままそれを保っていくんではなかろうか?)
などと勝手に思いました。
最後に進物として、これから夏のギフトにむけてディオニーさんの新商品である『酒米楽酒』を紹介しておきます。
エメラルドグリーンの瓶に金色で縁取った蔵の家紋ラベル。
300mℓのサイズはお酒が弱い人にも飲み切れるお手頃サイズ。
茨木酒造(兵庫県)の山田錦。
ハクレイ酒造(京都)の祝。
舟木酒造(福井県)の神力。
千代菊(岐阜県)の飛騨誉。
田原酒造(新潟県)の五百万石。
それぞれの酒蔵がその土地土地を代表する酒米で造ったお酒を楽しんでもらうというコンセプトで作られた飲み比べセット。
安井商店も早速、何セットか発注を入れました。
今年のギフトに力を入れていきたい商品です。
注文、お問い合わせありましたら、ぜひご連絡ください。
お待ちしております(詳しくはコチラ→http://yasui-sake.net/contact)