どうする安井商店 第2話
酒造メーカーの対応転換
先ずは、弟が某・大手スーパーに勤務しているので、そちらに在庫があるかを確認。
某・大手スーパーは商品自体を発注していなかった。
次に、この商品を発注した問屋の営業さんに近隣で受注した店を教えてもらう。
発注した店が当店の近隣にはなく、唯一、発注していたお店が当店の競合店であったため、お忍びで行くには顔がさす。
あえなく断念。
他に色々、手を尽くしたが、コンプライアンス上、割愛。
Twitterで情報を収集することにした。
やはり、競馬ファンやコレクターが商品を探している様子が見て取れる。
なかでも参考になった情報がこのツイート。
以下原文ママ
~探す時はファミマ一択(35軒くらいで5軒)。
ローソンはファミマの近くにあれば候補に入れてもいいかも(2~30軒で1軒)
セブンイレブンは論外(5~60軒回っても置いてないから行くだけ無駄)
スーパーも今のところ行くだけ無駄かな
熱心なファンがいるなと感心。
私の通勤経路近辺にファミマが4軒。
やるだけやってみよう。
結果は、当店で欠品していた〇-〇・〇〇-と〇〇〇をそれぞれ1本ずつ確保。
最も熱心なお客さまに分ける予定だったが、、、
不足の2種類ゲット
記念のツーショット撮影
メーカーから返信が来て4日後、、、
ワカにメーカーから電話が入る。
要約すると、
当店以外でも10種類揃っていない店からクレームがあり、当店に潤沢にある種類と当店にない〇-〇・〇〇-と〇〇〇を交換して欲しいとのこと。
それって、こちらが希望したオウム返しではないか。
同じような苦情がたくさんあって対応せざる得なくなったのかな?
と推測。
何はともあれ良かった。
コンプリートできるお客さんが増えるのは良いことだ。
交換に訪れたメーカーの営業の方は、ひたすら平身低頭で非常に好感が持てた。
本社直轄のコールセンターの対応やメールの回答には、
「だから○綱になれないんだよ」
「△頭あたりに社名変更しろ!」
と捨て台詞を吐きたい気分であったが、営業さんの誠実な姿を見たら何も言えなくなった。
逆に申し訳なく思ったくらいだ。
それが仕事だと言えばそれまでだが、現場の生の声に直撃されながら、身を挺して会社を守っている感が出ていた。
安井様のご指摘につきましては関係部署で必ず共有させていただき、販売店様の貴重なご意見として今後の商品企画の際の課題とさせていただきます。
この度は誠に申し訳ございませんでした。
メールの回答の末尾は、こちらの要望への幕引きを示唆していた。
どのような経緯で今回の対応に変化したのか定かではないが、トラブル対応の一例として大変参考になった。
晴れて、〇-〇・〇〇-と〇〇〇が陳列され、店に全種類が出揃った。
ファミマでゲットした〇-〇・〇〇-と〇〇〇は、まだ私の配達車で眠っている。
横流しも何なんで今回の宝探しに協力してくれた競馬ファンの友人に進呈しょうと思う。
感謝を込めて。