9月8日 広島が中日を下し 巨人が阪神に敗れれば 広島東洋カープの25年振りの優勝が決まる
つづき・・・
9月2日金曜日、ボクの元に取引先の問屋さんから1本の電話が入ります。
問屋さん(以下 問) 「サブさん、こんにちは! 中国醸造さんから連絡がありまして、カープチューハイのレモン味の方が欠品状態になりまして、最速で7日しか出荷出来ないということなのですが、先方さん(Tさん)の都合よろしいですかね?」
サブ (以下 答ではなくS) 「そうですか~最速で7日ということは、7日以降になる可能性もあるということですよね?」
問 「そうなんです。最速で7日という言い方しかしはらなかったので、その可能性もありますね。」
S 「わかりました。先方さん(Tさん)には、そう伝えて判断してもらいます。」
この時点のカープの優勝マジックは「9」。
最短優勝日は、9月7日である。
7日に出荷ということは、どんなに早くても、店に届くのが8日。
まさに、ギリギリ。
優勝までに、Tさんが手元に商品が欲しいと言われれば、
「アウト!」
恐る恐るTさんに事態を報告。
すると、Tさんは・・・
「そうですか~ 7日言うたら 水曜かぁ~ 水曜の優勝は、いくらなんでもないでしょう! 早くて週末だと思うんで そのまま頼んでおいてください。」
「セ~ーフ!」
折り返し問屋さんには、そのまま話を進めてもらうよう連絡。
しかし、広島が2日、4日、6日と勝利し、快調にマジックは減っていく。
このまま行くと、8日の地元マツダスタジアムでの胴上げが現実味をおびてくる。
ボクは、遅くとも9日以降に優勝がズレ込むことを願っていました。
優勝時には、Tさんの手元に商品を届けておきたい!
という義務感から・・・
そして・・・
8日に広島カープチューハイ・レモン味は、店に届きませんでした。
「25年振り」と題したブログの写真には、レモン味を除いた写真を掲載しましたが、チューハイウメ味さんとハイボール君は、レモン味さまの到着を、今や遅しと待ちわびています。
問屋さんに問いただすと、必ず明日(9日)には、店に届くとのこと。
今日(8日)、巨人が阪神に敗れ、広島が中日に勝てば、広島東洋カープの25年振りの優勝が決まります。
ボクはTさんに連絡を入れました。
S 「明日(9日)にチューハイレモンがウチの店に確実に入るそうです。今日決まってしまったら間に合いませんよね。すみません。」
T 「いえいえ、今日決まっても一気には配れないんで。大丈夫ですよ。」
なんとなく最初のやり取りから振り返ってみると、Tさんは優勝に間に合わせたかったんじゃないかなーと思っていたため、
「大丈夫!」
と言ってはもらいましたが、その行間を案じてしまい、これは神頼みということで、8日の優勝を阻止しにかかりました。
結果・・・
見事!阪神が巨人に敗れ、8日の優勝はなし。
ヒヤヒヤもんでしたが、身も心も、魂さえも阪神に捧げた金本カントクの継投ミスにより、ボクの気持ちは何だか晴れたのでした。
金本カントクは対巨人3連敗後のミーティングで
「選手諸君!野球賭博なるものが、球界の体質として社会問題化されている昨今に、広島カープの25年振りの優勝が、地元・マツダスタジアムにて決定するなどと言うドラマチックな展開になれば、
『やれ、出来レースだ!八百長だ!』
と言った批判を浴びかねない。
よりにもよって、その決まった日に手助けしたのが、11年間広島カープにお世話になった金本率いる阪神となれば、なにを言われるか、たまったもんではない。
今日は負けはしたが、
『野球とは、筋書のないドラマである!』
ということを証明してくれたキミたちに感謝する。
そして、オレ自身、阪神時代をなかったことのようにイキイキしてるアライ、いや、選手とは違い、真の意味で阪神の人間になった日のような気がする。
あと、トレセンの安井商店のサブちゃんから、
『本日の広島の優勝を阻止していただき、大変ありがとうございます』
という連絡があった・・・・・・・・・・・・・」
みたいなことは絶対に言ってないとは思いますが、ヤレヤレでした。
オッス!