栗東トレセンに大型台風直撃!! 自然について真面目に考えてみた
斜めに折れ曲がる木々
大きく波打つ電線
時折、家が小刻みに揺れ
ミシミシと音をたてる。
Foo~oo~oo~oo~oo~oo~ゥ
ヤンチャな風の子が一瞬にして通り過ぎる
時々
何かが飛ばされている
何かは何かに激突し
又
何かは遠くへと消えていく
9月4日火曜日
午後2時
そのような光景を
家の窓から呆然と眺めながら
自然の恐ろしさと
自分の無力さを
イヤと言うほど思い知らされる。
ふと考える
勇気を振り絞り
この安住の地を飛び出し
100メートルを走り抜けたならば・・・
たぶん5秒くらいで走れる
間違いない
勿論、追い風参考記録というミソは一生付きまとうことになるが・・・
ベン・ジョンソンと同じ十字架を背負って生きて行くのも悪くはあるまい。
大きく息を吸い込み、
玄関のドアノブに手を掛けた
力を込めた手首に
確かな風の圧力を感じながら
自然に一矢を報いるべく
人類未到の領域への扉を
ボクは開いた・・・
無残にも捲れ上がったマーケット倉庫の防水シート
(捲れるもんやなー!!)
こんにちは!
サブです!
ボクが彼此、安井商店にお世話になってから20年弱の月日が経ちましたが、
お昼までで店を閉めた記憶はなし。
しかし、
本日4日は非常事態。
何とか午前中は営業できましたが、
10時半には時折、
大きな突風が配達車を襲い、
11時には雨もポツポツと降ってくる。
『栗東トレセンは災害が素通りする』
ことで知られており、
ボクも何人かの方に
「国がトレセンを開場する際に、統計的に見て、全国で最も自然災害の発生率が少ない栗東の地が選定された」
という話を耳にしたことがあり、
あながち、
その話はガセではないという感想を常日頃抱いていました。
なので、
今回の台風も楽観視していましたが、
とんでもない。
大将が店を閉めるギリギリまで注文を受けていたため、
帰宅途上を配達しながら帰ったのですが、
信号待ちの間に横風を受け、
グラグラと車が震えるのがコワイこと、コワイこと。
だんだんと吹き降りが絶賛進行中となり、
いよいよ本格的にヤバイ。
お客さん家に無事到着。
玄関までのほんの数歩でドボドボ。
しかし、
笑顔でチャイムを押す。
「よー来てくれたなー。この状況ではビールも買いに行けないし。かと言って呑みたいし。ホンマに助かったわーありがとう!」
と感謝される。
お釣が200円近く出たため、
「お兄ちゃん、来てくれたし、もうといて!」
と勧められたが、
「いえいえ!お釣はお釣ですから、またお願いします」
と頭を下げ、
素早くお釣を置いて
足早に立ち去る(実話)
まぁーあんなに喜んでくれはったし
来た値打ちアリ。
追ってまでは来られない空気を確認して
再び帰宅途上へ。
そして帰宅後、
冒頭の妄想へと入ることになる。
実際には走っていません。
なので、
良い子は絶対に真似しないでくださいね。
夕方、台風は各地に甚大な被害をもたらしながら関西を通り抜けた。
特に関空近辺はヒドイ。
前日にテレビを観てると、
今回の台風がどんだけスゴイのかを説明していた。
細かい数字は忘れたが、
気象予報士が
『高速道路で運転中に窓を開け、顔を出してる時に受けている風の感じ』
みたいなことを言ってた。
(ソレ!スゲェー破壊力やんか!)
昔、ウチで飼っていた犬が車の窓から顔を出すのが好きで、
車に乗るたびに息ができなくなるまで顔面に風を受けていた。
しかし、
普通の道路でも少しスピードを上げたらチョー苦しそうであった。
それを高速道路でだ。
そんなことを今、
ブログを書きながら思い出す。
台風の翌日、
店に出勤する道中、
夥しい数の落ち葉や木屑があらゆる道路に散乱している。
店の前にも色んなものが飛んできていた。
ぺちゃんこになったカエルとか。
一通り掃き掃除。
大将の自宅がある上砥山やトレセン敷地内の西社宅では、
どこかの電線が倒れた影響でか、
15時から22時までロングランの停電。
女将はその状況を
「まるでキャンプのようだった」
と例えていた。
配達に行ってもその話題で持ち切りで
「お風呂に入っている途中に『プッ』って音がして停電になった。それから7時間真っ暗」
「いつ復旧するかわからないから、どこにも出れへんかった」
「台風やったし、しばらく涼しかったけど、さすがに一時間くらいしたらジメジメ暑くなってきた」
等々、
一言で表すと、
『電気がない生活なんてもう無理!!』
と言った様子。
最近はテレビを点けてると、
6日におきた北海道地震の模様や各地の大雨、
地滑り、土砂崩れ、川の決壊、
生き埋め、下敷き、流された
等々、
(これはもう自分も災害で死ぬんやろな)
と思うものばかり。
何か、映画の世界の出来事が
現実にヒタヒタと迫ってきてる感が否めません。
台風一過の後の青空も
秋本番の夕焼けも
ほんの少し前までは無条件に
『キレイだなー』
と思えたものが、
最近はその奥底にある自然の悲鳴を感じないわけにはいられません。
立ち止まることを許されない私たち現代人は
ただただその悲鳴を無視して走り続けるしか
生きる術はないのでしょうか?
『電気のない生活なんてもう無理!!』
って、
みんな言ってたし。
当然、ボクも無理やし。