そして、いよいよ蔵の中へ
先ほどの貯蔵庫から、細い道を隔てた古い屋敷が蔵でした。
建てものに面した細い通路を真っ直ぐに進み中に入ると、まず初めに見えたのが、瓶の消毒機械でした。
上の消毒機械で、消毒から瓶の清掃まで一気にできて、一周回ってくると、湯気とともにキレイになった一升瓶が現れるのですが、中にはとれない落書き類があるとのこと。
よくありますよねー飲み屋さんにあるボトルキープしてある瓶で、
「阪神!好きゃねん!」
とか
「○○ちゃん、愛してるよー!」
的なこと書いてる人。
「そんな瓶は憎しみを込めて粉々に割っています」
と作業している方は語ってはりました。
そして、消毒&清掃された瓶に、上の写真の火入れタンクで加工されたお酒が注ぎこまれます。
火入れタンクの中のお酒は、普通酒・純米酒で67度から80度。
大吟醸・吟醸酒は、
瓶燗→急冷
と言って、タンクで一斉に温めるのではなく、
瓶に入れたお酒を湯に浸けて温め、ホースで水をかけて冷やすという、
手間暇かけた作業になるとのこと。(なるほどなぁ~)
順序は前後しますが、過程としては、はじめに仕上げ作業を見てしまい、本当はここからが酒造りのはじめになります。
上の写真は、掛米です。
上の写真が麹室と言い、このように麹をこねて、1日寝かしておくとのこと。
室内は約30度だそう。
最初に見たときに、
なんでこんなに寒いのに、二人ともハダカなんやろ?
麹に気合いかなんか入れてはるんかなー
と思ったのですが、説明を聞いて、ワカとともに納得。
この二方は、11月はじめから150回この作業を繰り返すとのこと。
愛が芽生えなければと、
いらぬ心配をしてしまいました。
では、また次回に。
お楽しみに!